退職後の健康保険はどれが最適?ワーママ失敗談

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退職したらしばらく失業保険をもらいながら転職活動をしたいけど、健康保険はどうなるんだろう?夫の扶養に入れるかな?

任意保険っていう言葉をよく聞くけど国民健康保険とどちらが自分にとってお得なんだろう?

退職する際は手続きが多く、短時間でさまざまなことを決断しなければならないですよね。
今回は、退職後の健康保険の選択肢について、私自身の失敗談も含めお話します。

退職後の健康保険の選択肢

任意継続・国民健康保険・扶養の違いを理解しよう

会社を退職すると健康保険の資格を失い、そのままでは医療費が全額自己負担になります。そこで、退職後は「任意継続」「国民健康保険」「家族の扶養」のいずれかに加入する必要があります。

  1. 任意継続
    任意継続は、退職前に加入していた健康保険をそのまま継続できる制度です。ただし、保険料はこれまで会社が折半してくれていた会社負担分も自己負担となるため、月々の支払いが高くなる傾向があります。例えば退職前に月々2万円の保険料を支払っていた方は、任意継続では4万円になります。
  2. 国民健康保険
    国民健康保険は、市区町村が運営し、フリーランスや無職の人などが加入する保険です。保険料は所得等に応じて決まり、収入が少ないと保険料も低く抑えられる可能性があります。ただし、退職直後は前年の1月~12月の所得が計算に用いられるため、収入が多いと保険料も高くなることがあります。
  3. 家族の扶養
    家族の健康保険に扶養として加入すると、保険料の負担がなくなりますが、加入条件があります。特に、失業保険受給中で受給日額(基本手当日額)が3,612円以上となる場合には、扶養に入れないことがあるので、確認が必要です。

退職時の失敗談

さて、3つの選択肢があることが分かりましたが、私は実際に退職した際、2つ失敗をしてしまいました
退職を考えていらっしゃる皆さんのご参考になれば嬉しいです。

失敗その1. 失業保険受給の給付制限期間中は扶養に入れば良かった

先ほど書いた通り、一定額以上の失業保険受給中は扶養に入れない健康保険組合が多いです。
そこで、私は失業保険受給完了まで扶養に入れないと思い込んでしまったのです。

ところが、自己都合退職の場合、失業保険を実際に給付されるまでには待期期間と給付制限期間というものがあります。待期期間が7日間、給付制限期間が2か月(3か月となる方もいるようなので、詳細はハローワークのHP等でご確認ください)あり、この間は失業保険が給付されません。

なので、この2か月強の間は扶養に入れば保険料を節約できましたが、私はこれを知らずに任意継続の申請をしてしまい、無駄な出費をしてしまいました。

各健康保険組合のルールにより取り扱いは異なりますので、事前に失業保険の給付が開始されるまでの間は扶養に入れるのか、配偶者の方から会社に問合せされることをお勧めします!

失敗その2. 任意継続と国民健康保険の比較を怠った

失敗その1があったものの、失業保険受給中はどのみち任意継続か国民健康保険か選択しなければなりません。自分なりにネット検索してみたところ、どうやら任意継続の方が安くなる人が多そうだなという結論に至りました。(ここまでお読みいただいた方はわかると思いますがケースバイケースですので、この結論間違っています!)

ネット検索で結論をださずに、退職前の健康保険組合と国民健康保険の窓口(市役所等)に電話して確認すれば良いのに、自分でも何を考えていたのか不思議で仕方ないです。。

ろくに確認もせず任意継続にしようと決め、手続きを済ませ、実際に請求が来たら思っていたよりも高く、慌てて市役所に国民健康保険にした場合の金額を聞きに行きました。
すぐに試算をしてくれ「概算ですが…」と言いながら教えてもらった結果は、なんと1万円以上国民健康保険の方が安かったという残念な状況。
幸いすぐに変更手続きをして任意継続は1か月で辞められました。

私のようなミスをする人もなかなかいないと思いますが、皆さん退職前にちゃんと任意継続と国民健康保険、どちらが安いか確認してくださいね!

まとめ

  • 退職後の健康保険の選択肢は3つ
    任意継続、国民健康保険、家族(配偶者)の扶養
  • 退職後、失業保険を受給する予定のある人は、給付開始までの給付制限期間に家族(配偶者)の扶養に入れるか確認してみるのがおすすめ
  • 任意継続と国民健康保険どちらがお得になるかはケースバイケース。必ず事前に確認し試算してもらっておくと安心